ART ZOYD/SYMPHONIE POUR LE JOUR OU BRULERONT LES CITES

muyubyou2008-04-11

都市が燃える日のための交響曲。この得も言われぬ絶体絶命的不安感。難解という袋小路に陥ることしか出来なかったプログレパラドックスに真正面から立ち向かってみせたのはRIOの兵ども。その兵どもが夢の如く初期アール・ゾイドはHENRY COWのマニフェストに賛同したかのような音像を示し、またそれらアーティスト同様に触れると迷宮に変化する広範囲のパラダイムを有している。現在は無声映画に音を与える続けるのが宿命のその道のヴェテラン風になっているが、この1976年発表の1stはフリー・ジャズのピリピリした覚醒とヘンリー・カウとアモン・デュール?とザッパが三位一体になったような奇妙なアナーキズムが支配している。パリは燃えている。