NOCTURNAL EMISSIONS/TISSUE OF LIES

muyubyou2008-05-02

インダストリアル黎明期における革命はおおよそTGにその大半を譲るが、NEはノイズをブラフとして利用し、徹底的に操作された孤高の情報戦に挑んだ。その『心理戦における戦法』も辿れば辿るほど「無意味」「不毛」を導き、これを単に悪夢として片付けるには些か短絡的にあり、人の世における不毛さを絶対に通信不可能な孤島より1000の方法を以って届けようとするかのような回りくどいイデオロギストなのである。これはNEの歴史的1stにしてテープ・コラージュの限界に挑んだのか挑まないのかはいざ知れず、NWWの初期にも引けを取ることのない不毛性と無垢な赤ん坊が殺人を犯す絵のような悪趣味さが際立つ。