基本的に前作の流れを受け継いだ第7話「アブソ
リュート・ディフィート」のコメディ感覚から物語のテーマ部分に徐々に触れていくストーリー展開が新たな流れを作る第3巻。ヴォダ
ラクという宗教組織との関わり、と同時に知らされる
ホランド、
エウレカ達の過去(塔州
連邦軍内組織「SOF」に属していた
ホランドと
エウレカ達は嘗てヴォダ
ラクの聖地にて人々を虐殺していた)、「戦う」こととは人を殺すこと、というこれも後に重要なアイデンティファイとしてのメッセージが登場する。デューイ・ノヴァクの
復権と抽象的に扱われる断片的な彼のその目的。あちらこちらと後に繋がる重要なファクターを残しつつ一方では
レントンが来たことによる
エウレカの変化を軸に展開する。この頃はポップ7:シリアス3ぐらいの感覚だが、ヴォダ
ラクとの接近から暗雲が立ち込めてくる感覚は期待感と共に後の波乱を予感させる。つづく。