エウレカと
レントンの出会いを描いた1巻、
レントンは
ホランド達とともに旅立つことを決意し祖父サーストンに別れを告げる。月光号に乗り込む
レントンの出発編からvol2はスタートする。直接本編に関わる部分は少ないが(
連邦軍編成が変化していることを匂わせるデューイ中佐が登場)、先ずは
ゲッコーステイトの人物相関図を、といった趣。憧れの
ゲッコーステイトに実際に入った
レントンは、現実の
ホランド達のダラしなさ、リフ(大気の波トラパーに乗ってサーフィンする)を出来ない現実的な貧困を目の当りにし(ついでに一目惚れの
エウレカには子供がいた)、理想と現実のギャップに悩む。
レントンは思春期の少年のように妄想と揺れ動く心を絶妙に捉えている。
レントンの
ゲッコーステイトにおける立ち位置も定まりつつのコミカルな描写の多用は、後のストーリー本編に突入した時のシリアス感を飛躍的に高めている。後から見直せばこの平穏が束の間のひと時であったことを知らしめるアニメのストーリーモノとしては常套の展開ではあるが、実際に途中で見直したくなる話が多いというのも事実。続く。