IKE QUEBEC/IT MIGHT AS WELL BE SPRING
- アーティスト: Ike Quebec
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2006/07/21
- メディア: CD
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アイク・ケベックのテナーは絵に描いたようなテナーである。テナーとは男の楽器、とは実に言い得て妙で、コブシの利いた言い回しをするにテナーは絶好の楽器である。アルトやソプラノではこうはいかぬ。その絵に描いたようなテナー・マン、アイク・ケベックは実は古くからブルーノート創始者アルフレッド・ライオンの片腕として働いていた。だからなのか、ベン・ウェブスターのように聴く者に安心感を与え、決して無理強いをすることはない。こいつを喰らえ的コルトレーン以降のテナー・マンには決して出来ない音感。そのテナーの対比としてフレディー・ローチのアシッド・オルガンは実に巧妙。春とは優しく、俺を待っている。に違いない。