DAEVID ALLEN/GOOD MORNING

GOOD MORNING

GOOD MORNING

DAEVID ALLENという人の風の又三郎的出現と立ち去り方、これは私にとってある種訓示的なものとして胸にしこりのようなものを残している。つまりはオーストラリア出身なのにいつの間にかスペインにいたり、SOFT MACHINE、GONGといい少しでもバンドが禁欲的な方向性をとれば途端にとんずらするこの姿勢。この人が行き着く先に音楽が生まれ、人が集まる、気付いたらアレンはいない。幼き頃夢描いた英雄伝ならずとも誰しもDAEVID ALLENに対し憧れるものがある。そんな人の歌だからこそ、という感がある。私はDAEVID ALLENの歌が大好きだ。
これは個人的に再発希望トップ3に入っていた名盤のまさかの再発(アルカンジェロなのに紙ジャケじゃないのが痛いが)。丁度GONGがラジオ・ノーム三部作を世に送り出し正に絶頂であった頃、YOUの超ド級テクニカル路線に嫌気がさしてスペインのどこかの島(マヨルカ島)へ妻であるジリ・スマイスと渡り現地のバンド「エウテルペ」と録音した労働意欲のまるでない土曜の夜だからこそ聴ける傑作フォーク。