MASSACRE/LONELY HEART

Lonely Heart

Lonely Heart

コンパクトに切り刻まれそのサウンドの輪郭はNEW(NO)WAVEの指針となった衝撃のデヴュー作からチャールズ・ヘイワードの参加、Tzadikレーベルからの発表を経てサウンド自体の強度は増しながらもアンビエントに拡散していった一連の諸作(Funny Valentine,Meltdown)、記憶から離れていくと同時に再びここに参上(2003年ライヴ録音/2007年発売)。マサカーは蜃気楼のように現れては消えていく。「killing time」的なものは勿論無く、ドクドクと渦巻く地獄の溶鉱炉のように静かにサウンド全体を見据えた上でのインプロは破格。インプロヴィゼーション・ミュージック自体が既に閉塞感に包まれているというのにこの熱さ。ダンサブル。惜しむらくはイマイチ冴えないジャケット・アート。