ROLLING STONES/FOUR FLICKS

巨大なロック・オリンピックという感の最近のストーンズ
しかしストーンズを憎めないのは、4人のアンバランスにある。そしてストーンズを信用できるのはENGLAND'S NEWEST〜より始まる一連の傑作郡。そのアンバランスの極みが無意味やたらと連発するベスト盤、シングル・コレクション盤の数々。ここでストーンズの格好よさを知りたければやはり動くストーンズを見て貰うほかにない。ライヴ中のギタリストの佇まいはどうすべきか、ヴォーカリストの動き他、たとえば演奏中咥え煙草は若干の恥ずかしさを伴う行為であるが、ロニー・ウッドキース・リチャーズがこれをやると格好良いのは何故か、歳を喰っていくにつれキースの不良感が増すのは何故か、これはそのロックンロール研究書である。その前にストーンズをベガーズ・バンケットやレット・イット・ブリード、スティッキー・フィンガーズ、メインストリート〜で終わらせた人は話しにならない。全部聴いて、このDVDを見ながら歌う。これは明日以降を載り切っていくための日曜の過ごし方である。我輩は石なり。