A BAD DIANA/THE LIGHTS ARE ON BUT NO-ONE'S HOME

Lights Are on But No One's Home

Lights Are on But No One's Home

睡魔と闘う丑三つ時、草木は台風によって眠らずザワザワと(カイジのように)。びっくりドンキーにヤンキーが詰め掛けて、ガストにてカップルが語り合う、LAWSONの駐車場には餓鬼どもが屯して、ドンキホーテに火事が起こる。そんなトム・ウェイツすら予想だに出来なかった妙に鬱陶しい土曜日の夜、一人で音楽を聴いているそこの君、迷わずこれだ。
STEVE STAPLETONの奥方でもある才人DIANA ROGERSONの何年かぶり(21年ぶり?)の新作。ジャケットの素朴さから枯れ果てたフォークを想像するが何のその、COLIN POTTER,MATT WALDRON,STAPLETONの名が連なれば勿論サウンドはドローン。どろーん。どよーん。NWWの人を喰ったような寓意は挿入されず妙にイメージが残る輪郭を伴ったサウンド。CURRENT 93的ゴシック・ホラー要素も散りばめつつうつつのアンビエント・ドローン。抑揚のない彼女の歌(?)はアシュラ・テンペルを基に、キャプテン・ビーフハートはその限りではない?なんじゃそりゃ。