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Elegy to Johnny Cash

Elegy to Johnny Cash

プログレッシヴではなく、、否、そういった俗世間の評価とは無縁に孤高の道を歩むアーティストが多分私は一番好きなんだと思う。前衛だとか進化だとか、もう今更いいんじゃない、なんて思う。カウンター・カルチャーでもサブ・カルチャーでもなく、自分の世界を人知れず築く。今の世の中でこれほど難しいもんはないんじゃなかろうか、と思う。どこの畑でも、「これは〜の返答」「これが新しい」だとか雑誌のプロモーション合戦を見ているかのような話題は時々うんざりする。見知らぬ人々が見知らぬ人々同士でそれぞれのコミュニティに引き篭もって新しい古いだと言い合う。多分、そういうのが「進化」なんだろうし、今の世の中を作ってきたんだろうと思う。

そういうのに無関心でいるとしか思えない(あるいは取り残されている)ジャッキー・レヴィンの2005年新作。いつも取り残される私は、同調しっ放し。ソロ1st(ジャッキー・レヴィンと名乗ってからの)から、姿勢はまったく変わっておらず、ただただ歌を、歌う。そんな姿がとても愛しく、そして悲しく思う。