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Lookaftering

ジャスト・アナザー・ダイアモンド・デイの静謐な御伽噺から、何年あいたのかいちいち数える気も失せるが、これはその云十年ぶりのまさかの新譜。そして見事に何も変わっていなかった。
泣きそうになる旋律、心の奥に奥に響いてくるアコースティック・ギターの音。曇りがちのピアノ音、透明で時には迷宮すら生みだしそうな幻想的ヴォーカル。自分のすぐ傍にそのヴァシュティ・ブニヤンが紡ぎ出す世界が潜んでいる気がして思わず手で触りそうになるが、相変わらず自分のいる世界はまぎれもないここで、うんざりする。