失くなることが有ることの、ここではほんのりとした証し

ホームページの掲示板がエロ宣伝に埋め尽くされていく模様を心の奥底でちょいとおいしいかななんて思っていたりする今日この頃。
今は昔、恋多きお年頃、何ものにも敏感であった俺の魂は、TSUTAYAのエロビデオコーナーに入ってもまったくの無反応に成り果て、そして俺の魂は恋少なき裏ロードへと突入。裏通りへと至る経路は今更話すまでもないが、その裏通りを歩く俺の魂は春売りねーちゃんや薬売りにーちゃんの影に怯えることもなくただただ平凡に時速5キロで通り抜ける。今は昔、凡庸と闘おうとした俺の魂は変則時速28キロで寄り道ばかりしていたが、今じゃ平凡凡庸残業を身に纏い、所持金100ギルでやくそう毒けし草を買い溜めする優良ドライバー道に待ったなし。


VDGG「STILL LIFE」の詩を久々にじっくりと読む。ハミルじゃなきゃ「何言ってるねん」と言いたくなるような詩だが、何故だがいつも妙に励まされる。圧倒的に絶望的で、圧倒的に孤独で、そこに踏み止まった上でのハミル特有の希求は、そこらへんの人間が抱える「不安」「悩み」なんてぶっ飛ばしてくれる。