STAGEを聴くと、イーノの偉大さを嫌というほど分からされたが、このLIVEの方は素直に格好良いボウイが楽しめる。これはダイアモンド・ドッグの頃の
アメリカ・ツアーを収録したライブ・アルバムで、所謂ソウル期への掛け橋ともなったツアーである。ソウルへの接近と言うより、全体的にジャ
ジーな演奏で、ジャズ・ピアノや
デイヴィッド・サンボーンのサックスが効果的に挿入されている。ボウイはこの頃コカイン中毒になりかけていた時期だと思うが、そのしんどさが表されたようなヴォーカルが逆にジャ
ジーなヴォーカルとして機能しており、丁度いい。
ボウイの進化を垣間見れるライブ・アルバムだと思う。