徒然記

夕方編:昨日も書いたけれど、どうも私はデジタル音が嫌いなのである。いや、電子音が嫌いというわけじゃございません。安易にDLされたデータというやつが嫌いなのです(これを言うと、CDもデータじゃないか阿呆、と言われるのですが、それともまた別なのです)。
最近は(というか、ずっと前からか)ipodが流行っている。
これは非常に便利だ。容量は一昔前のPC並で、どさっと曲も放り込めるし手軽に聴ける。アップル社らしくオシャレチックなデザインで、宣伝も極めてスマートで若者受けを狙った按配だ。
マックというデザイナーご用達な、メインからややズレたものを良しとする、しかもその少しハズれた私って格好良いという心理具合も作用した所謂サブカル(ともちょっと違うか・・)野郎には安心できるブツなのである、アップル社は。つまりネーム・バリューということかな。
音楽で言うと、この雑誌が推薦してんだから大丈夫、私は主流文化に入っていない、と安心する極めて臆病な人間のことを指す。
更に言うと、アメ村とかにいる露骨なヒップホップ・ファッション(所謂びーぼーい)を身に纏って群れたがる連中を、横目でちらり「フン!」と言った面持ちで、一人、または二人でヴィレッジ・ヴァンガードとかにいそいそと入っていき(面構えはクールさを忘れずに)、なんだかよく分からない雑誌を見て優越感を気取る極めて粗悪な俗物のことを指す。


なんの、話をしてたっけ?
そうそう、安易ツールを非難する、というお題だった。私のステレオタイプな、更にはやや自己矛盾を孕んだ意見は置いておき、このデジタルだ。憎むべき安易デジタルだ。
私のPCもCDは焼けるし、勿論音楽も聴けるのだけれど、私はこれまでこれをほとんど使っていない。宝の持ち腐れ、とまではいかないが、あんまりそういう方面で使ったことはない。なんだか、ネットでDLした音楽に親しみを感じないから。いろんな音楽を聴きたい、という欲求は勿論イチ音楽リスナーとしてあるのだけれど、これで嫌な目に散々あった。
レンタルをしてきてCDに焼いてもまるでその音に愛着が無い。個人の差こそあれど、やはり何か行動して(CD、レコードをトレイ、テーブルに乗せるという行動、またはそのジャケットを観賞しつつ聴くという行動)手に入れ、さらには行動して聴くという行為がその音楽を自分にとって想い出深きものに出来るのである。
つまりは、なかなか手に入れることが出来ない思いを通過してこそ、いろんな音楽が聴きたい、いろんな体験がしたい、という動機に磨きがかかるわけで、この安易な垂れ流し音楽再生機にここに遺憾の意を表明したい所存。


結論を言うと、ipodを買えない貧乏人のひがみ。(ここまで長文を書いたのに悲惨なオチだ。)



朝編:昨日までは、僅かながら春の気配が感じられるという季節に反した心地の悪い気温であったが、今日は打って変わって真冬の気候。やっぱ、冬はこうでなくっちゃ。今日から今年一番の寒波が押し寄せているらしく、明日からは雪になるそうです。風邪にはご注意を。
鍋、したいなぁ。

で、昨日はその暖かさのせいもあってか、コンビニバイト中客の多さにうんざりした。ここぞとばかりに来やがって、おまえ等は冬眠中のクマか!