JAGATARA/君と踊りあかそう日の出を見るまで

君と踊りあかそう日の出を見るまで(紙ジャケット)

君と踊りあかそう日の出を見るまで(紙ジャケット)

奇しくも過激的パフォーマンスと江戸アケミ人間性/メッセージ性ばかりに注目が置かれるバンドではあるが、じゃがたらは真に「音楽的」な音を鳴らすバンドであった。それは南蛮渡来から順に聴けば誰の耳にも否が応にも伝わる。そのファンクネスとグルーヴ、当時の日本のアングラ・シーンにおいてじゃがたらほど真っ当でルーツ的な音は逆に異彩を放っていた程。この君と踊りあかそう〜は多分江戸アケミ人間性じゃがたらの音楽性と若干のヒストリー(江戸アケミのその前とその後を体感する『BIG DOOR』)を一辺に体験出来るためじゃがたら初心者はまずこれから手に取ると良い。ファンクと後に突入するサイケデリックアンダーグラウンド(フューチャリングフェラ・クティ)。『天国注射の夜』というのは実にじゃがたら的である。黄色の祝祭的百景とホノルル・マラソンを味わいたくば絶対にこれ。