THE WORLD AS IT IS TODAY

World As It Is Today

World As It Is Today

現代を生きるものとして何がつらいかと言うと日々の労働における苦難、DNAによるコンプレックス、恋愛障壁、貧困でも何でもなくART BEARSの3枚を聴き通すこと、これ以上の精神受難は無いと断言できる。これを単なる『KING OF 絶望音楽』と形容するに容易いが、その真理は遥か彼方世界の成り立ち/物質構成/人間存在イデオロギーにまで遡り何故人と人が傷け合い、馴れ合い、慰め合うかを紐解く最重要ミュージックであり歴史の破壊/再構成の断層を並列的に体現できる最重要テクストであることを知るべし。決して古代エジプトヒエログリフ象形文字に描かれることの無かった信実/真実である。

クリス・カトラーによる手記
The World As It Is Todayが接線を描いたのは、ノーマン・コーンの『千年王国の追求』とシチュアショニストの1枚のポスター、クルックシャンクによる19世紀の政治風刺漫画にあった漠然とした意見だった。覚えてるのはそのぐらいだ。別の言い方をすれば、熱波のさなかに家の最上階で不眠不休で仕事をするという熱病のような1週間でそれはほとんど完成したのだった。