SUN RA/DISCO 3000

muyubyou2007-11-11

Disco 3000

Disco 3000

浪花の闇金融業者の某幹部かく語りき『サン・ラーとザッパのレコード収集はうちらとの繋がり第1歩やで』。ザッパは公式/ブート等区分けがはっきりしているため可愛らしさがあるが、サン・ラは公式、非公式の線引きが出来ずあっちやこっちで再発、発掘の嵐。その前に、サン・ラーとは果たして何者であったか。宗教家?音楽家?夢想家?実際にJAZZ界のヤホワ13のような立ち位地で、JAZZ専門アンオフィシャル・リスナーがアート・ブレイキーやらリー・モーガンに業を煮やしサン・ラーに走ったというよりロック・ファンの一部が武装しサン・ラーに走るという現象が1980年代辺りより続いているような気がする。そんな現状打破/アンチ・モラル/ポストなんとかリスナーとは他所に現在(没しても尚)も絶妙な立ち振る舞いを盤面から届けてくれるのがサン・ラー大明神(太陽神)である。これはラー・マニア(ドナルド・バードケニー・ドーハムなんて決して聴こうとしない)の間で絶大な人気を誇っていた伝説の1978年ミラノのライヴ音源の再発の再発である。2004年にART YARDよりLP復刻されたが颯爽と市場から姿を消し2007年同レーベルよりミラノ・ライヴ完全版として堂堂と初CD化。2007年ナンバー・ワンの座は既にこれに決したようなもんである。Singles(EPベスト曲)において(御大ラーはシングル盤を何故か連発させている)DISCO 2100という曲が聴けるが、このアルバムに収録されている表題曲はその発展系でありサン・ラーの歴史を総括するに等しい内容である。尚このライヴは大所帯アーケストラ帯同ではなく小編成によるもの(それなのにこの音圧!)これからラー道を歩みたい方は先ずはこのアルバムと、SPACE IS THE PLACE,COSMOS,nothing isを手に取って頂きたい。さすればラーの鏡も簡単に見つけることが出来よう(ドラクエ?)。
サン・ラー伝

サン・ラー伝