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Electronic Guerilla

Electronic Guerilla

HELDONの魅力はジャケットにあり。というわけでようやくこの貧相なプラケともおさらばで、少し寂しい気もするのだが君の役目は終わったよと、友達にすべて進呈しようと思う。
これはHELDONの1stで、おそらくHELDONの評価自体は「終わりのない夢」からのはずで、こんなものを今更有難く聴いているのって一部の(例の200人の)HELDONヲタクぐらいだろうなーなんて思う。エレクトロニク・ゲリラとはまたしても何ともならなかったのかと言いたいぐらいの格好悪さと潔さ。しかし聴いてみると案外言い得て妙で、ゲリラちっくな「プシュー」とか「キューン」「ピー」の原始時代エレクトロ音の狭間で通奏低音が鳴り響くその様相は、きっと当時聴いてると「未来の音」のように感じたのだろうと思う。今聴くと「未来の音」でも「過去の音」でもなかったりするのが、おそらくはHELDONの個性であったのだろうし、分厚いシークエンスの重なり様は最高のトリップ音とも言える。

因みに何故かこの音楽はロバート・ワイアットに捧げられている。