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Wrong Way Up

Wrong Way Up

これから穏やかな週末を迎ようとするには絶好のアルバムである。

しかしその週末はお盆真っ只中で、盆的喧騒の中神奈川→兵庫の死の帰郷を果たさねばならぬ私にはちと気が重い。下りは100%混雑しているのに、そこにわざわざ混ざらなければいけないというのは、死ぬと分かっているのに戦地に行きたがる変態と同義、嫌になるほど絶望的だ。まさしく「wrong way」。
まぁ、そんな気が重い中でもこのアルバムの効力というものには驚かされる。新譜では15年ぶりのヴォーカルをとったイーノであるが、何を隠そうその15年前のヴォーカル・アルバムが本作である。
イーノとケイルという組み合わせはとてつもなくアヴァンギャルドな匂いを想像してしまうが、実際はアヴァンギャルドでもなければアンビエントでもないある意味贅沢なポップ・アルバム。