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土曜日の夜

土曜の夜になると聴きたくなるCDが増える。
このトム・ウェイツの出世作となった2ndも、土曜の夜というタイトルでそのマンマなのだが、無償に聞きたくなる。
『夜通し起きてでもいなけりゃ、朝なんてお目にかかったこともなかった』
歌詞を頭の中に入れておき、お酒でも飲みながら聴く。トム・ウェイツのシワがれた声とジャジーな演奏が非常に気だるく溶け込み合い、煙の中でマドロんでいるような感覚になる。
これほどジャズとロックをポップスに消化し切れた例は多分ないと思う。