続・闘魂伝承

なんか言いたいことが山ほどあるのに、肝心な言葉は出てこない。というか、全然信じれない。

中学生の頃は恥ずかしながらプロレス少年で、青春と呼べるものがプロレスしかなかった。女の子から告白されても、ガキだった私は、そんな事にまるで興味がなく、それでどうしたらいいの?みたいな感じだったと思う。それぐらいプロレス中毒少年だった。ワールドプロレスリングが放送された翌日は、当時クラスメイトだったFとずっとプロレスについて語っていた(私の時代は古館・山本小鉄ではなく、辻・マサさんだった)。もちろん、私が生まれる前のプロレスも見なければ気がすまなかったので、TSUTAYAで全て借りて、何度も見た。週刊プロレス・ゴングは勿論、ストロング・スタイルという雑誌まで買っていた。

どうでもいい話ばかり思い出される。

その頃橋本はやたらと強く(確か防衛しまくっていたような・・・)、武藤は膝に爆弾を抱えているのに相変わらず華麗で、ムタは相変わらず爽快な程ヒールで、蝶野は相変わらずケンカ・キックとSTFしかないのに魅力的で(蝶野のマイク・アピールに勝てる奴はいない、唯一いるとしてラッシャー)、誰を応援しよう、という感じだったと思う。
どっち付かずの私は名勝負製造機的なこの闘魂三銃士をずっと応援しよう、と心に決めた。それから格闘技がプロレスに参入し始め、橋本、蝶野、武藤もバラバラになり、次第にプロレスを見なくなっていった。

もう一度、田中リングアナがコールし、流れる「闘魂伝承」が聞きたかった。