my sleepy valentine

朝方、アイラーのレコードのライナーを読んでいると眠気に襲われた。親戚の人からの電話で目が覚めた。夜の9時だった。頭の中に霧のようなものが立ち込めてきて夢幻状態。就職の電話だったのだけれど決断を問われると、現実逃避したくなってくる。それも究極の。
話しを戻して、アイラーのライナーは間章氏と清水俊彦氏によるもので、なんていうのか凄まじい文字数にびっくり。現在のぬるま湯に浸ったようなライナーとは違い、読んでいて全く意味が分からない。アイラーの音楽性によるものなのだろうけど。
とにかく引用してみる。

〜最初のうち《新しいもの》New Thingと呼ばれたフリー・ジャズも、それ自体があれらの生きた博物館のひとつである(たとえばアーチー・シェップを思い起こしてほしい)。リロイ・ジョーンズは『ブルース・ピープル』において、どのようにして、ジャズもまたその重みを逃さなかったかを見事に示した。ジャズの重みとは、それを駆り立てる黒人性の重みである。そして《ニュー・シング》の出現とともに、再びこの黒い温床は、その重みを帰り道のない他の地点へつれてゆこうとする人たちを、その芸術に与えたのだ。やがて後の世代の運命を決定することになる、そうしたミュージシャンたちのいくつかの組み合わせがあることをぼくらは知っている。すなわち、コルトレーン=ファラオ・サンダース、シェップ=アイラー、テイラー=アンドリュー・シリルおよびサニー・マレーやミルフォード・グレイヴスを含む他のパーカッショニストたちである。〜(清水俊彦)

こういう文章やフランスの10月革命の引用やらがぎっしりと書いてある。とにかく、これを読んでいると眠気に襲われ、睡眠薬を飲んだかのように眠り扱けてしまったのだった。