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TUTU (紙ジャケット仕様)

遂にワーナー・マイルスが紙ジャケ化。アガ・パンでマイルスを終えてしまったという不幸な人には全く縁のない復帰後の傑作。しかもこのTUTUはデザイン的に紙ジャケ向き。まだ聴いたことがないという人は即アマゾンかタワレコへ。
マーカス・ミラー主体に作られたベーシック・トラックにマイルスがペットを重ねるという完全なソロ体制。マイルスのトランペットははっきり言って、歳月がなせる重みのようなものを除けば基本的にウォーキン、バグズ・グルーヴの頃からスタンスはなんら変わっていないような気がする。因みにマイルスの曲が全然無いのはジャーマネさんが契約の際にワーナーに著作権まで売り渡してしまい腹が立ったからという理由なのだが、しかしマイルスは何を隠そう編曲の天才である、マイルスが吹けば全て名曲になるというのはあのマラソン・セッション辺りから周知の事実。復帰前のコンダクター・マイルスとは違い、俺を聴け!と言わんばかりのぐいぐいぶり。最早何の憂いもない。いやぁ、かっちょええ。