放心伝記

全ての企ては頓挫するだろう。

この腐れきった生活を今一度断ち切らんと部屋の掃除を試みるが五分と持たず。相も変わらず積み上げられたCD(高さ50cm以上)が自分の周り四方を覆う。その周りを更に通販用段ボールが手付かずのまま威風堂々と置き去られている。引越後掃除機をまともにかけたことが無いことに気付く。引越もすでにCDだけで単身パックの領域を凌駕していると推測される(次の引越の恐怖が夢として昨夜表出)。何故かPCの後ろに減塩パック味噌汁がある。賞味期限は去年の7月と記されている。だいたい去年五月引越用に使用した段ボールの中に手付かずの荷物がある時点でおかしい。
大学時代、私の荒みきった生活はひとつの臨界点を超えた、と自負していたが、労働がそのレヴェルを更なる苛酷へと追いやったことを私は決して忘れまい。「私生活」という仮面を纏ったこの強制収容所と思わしきマイ・ルームが、更なる限界を超えて私にこう呟く。お前は駄目人間だ、と。シュテヴァン・コヴァッチ・ティックマイエルの混沌としたサウンドが流れている。

全ての企ては頓挫するだろう。

今宵ちょっとだけHP更新予定