np,,,

片目全盲、片目弱視の(←こんな形容をつけるのは憚られるが)天才ピアニスト、アート・テイタム。とにかく黄金の左手。この盤では、ベン・ウェブスターとのコントラストを描いているが、本当に凄いテイタムを堪能するのなら多分ソロ・ピアノだろう。
ベン・ウェブスターのテナーはスローなイメージしかないので、テイタムとの絡みはどんなもんなのかと思いきや、テイタムは完全に孤高の世界。我関せず、というのではないが、弾きまくり。バラード中心とは言え、凄い。
これは最晩年の演奏なのだけど、そういうのもまったく関係なく、終始リラックス。それにしても、1956年という年は名盤だらけだな。